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ソラ・ブスカのタロットについて

 

ソラ・ブスカのタロット」は、有名なウェイト-スミス版(ライダーウェイトタロット)に影響を与えた、初めて小アルカナに絵札を取り入れた貴重かつ重要なタロットカードです。

このタロットは、15世紀後半1491年頃にヴェネチアの芸術家により様々な装飾や碑文が加えられ現在の形になったと考えられており、このカードの基になる非装飾の色付けされてないエッチングのみのカードが、ドイツのハンブルグ美術館(4枚)、プティ・パレ、パリ市立美術館(4枚)、ウィーンのアルベルティ―ナ美術館(23枚)で確認されています。アーサー・メイガー・ハインド(Arthur Mayger Hind)は1938年の著書「Early Italian Engravings」の中で、このデッキはフェラーラ(当時のタロットカード制作の中心地)で活動していた細密画家マティア・セラティ・ダ・カサンドラ(Mattia Serrati da Cosandola)がヴェネチアの顧客のために制作したと推測しています。

現存する78枚の「ソラ・ブスカのタロット」は、数学者でタロットの歴史家であるマウロ・キアッピーニ( Mauro Chiappini)が、一部のカードにある様々な碑文をアナグラムとして解釈した説を基にすると、16世紀後半1591年頃ヴェネチアの画家が、ジェノヴァの名門フィエスキ家の出身であるリーノ・フィエスキ(Rino Fieschi)の依頼で、パヴィアとミラノで最も古く高貴な貴族ブスカ家のために制作されたと推測されています。

19世紀初頭には、セルベローニ家の侯爵夫人として生まれブスカ家に嫁いだブスカ侯爵夫人が所有しており、ブスカ家の子孫の一人がソラ家の一員と結婚し、ブスカ家が絶えたあとソラ家が、このタロットを引き継いだため「ソラ・ブスカのタロット」と名付けられました。

20世紀初頭1907年にソラ家は78枚のカードすべての白黒写真をロンドンの大英博物館に寄贈しており、ウェイトはこのカードを参考にする様にパメラ・コールマン・スミスに助言したと推測されます。

現在、このソラ家のタロットの現物は、2009年にイタリア文化資源活動省によって80万ユーロで購入され、ミラノのブレラ美術館に寄贈されています。

このカードの特徴は、大アルカナは、「愚者」を除けば、古代ローマと聖書時代の人物があてはめられており、小アルカナのコートカードは、トロイ戦争の人物とアレクサンダー大王に関連した人物が当てはめられています。

小アルカナの数札は、主に二つの説があります。
一つは、錬金術との関わりで、イタリアの学者ソフィア・ディ・ヴィンチェンツォ(Sofia Di Vincenzo)が1995年の著書「Antichi Tarocchi illuminati」の中で、ルネッサンス期に実践されたヨーロッパの錬金術のテーマに関連しているとの主張があり、これに続きブレラ美術館の学者の、2012年のブレラ美術館で開催された「秘密の秘密 - ソラ・ブスカの錬金術文化」の中での錬金術的解説です。
また、もう一つの他の専門家による説は、キリスト教との関りで、ニューヨーク州立大学アルバニー校の元哲学教授マイケル・S・ハワード(Michael S. Howard)などのキリスト教の道徳的教えを表現しているという説です。
現在は後者が有力視されています。

大アルカナに当てはめられた名称は以下の通りです。
0.マト:
Ⅰ.パンフィリオ:
II.ポストミオ:
III.レンピオ:
IIII.マリオ:(カイウス・マリウス、トランプ3世?)
V.カトゥーロ:
VI.セスト:
VII.デオ・タブロ:(デイオタロス7世)
VIII.ネローネ:(ネロ8世)
VIIII.ファルコ:
Ⅹ.ヴェンチュリオ:
XI.トゥーリオ:
XII.カーボン:
XIII.カトーネ:(小カトー13世)
XIIII.ボウチョウ:
XV.メテロ:
XVI.オリヴォ:
XVII.イペオ 18 世:
XVIII.レントゥロ:
XVIIII.サビーノ:
XX​​.ネンブロト:
XXI.ナブチョデナソル:

 
ソラ・ブスカ・タロットはこちら
 
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