19世紀当時、非常に人気があったエジプシャン・タロット(エッティラ版から影響を受けたタロット)の1875年のカードの復刻版。
1972年のデトレフ・ホフマンとエリカ・クロッペンシュテットが執筆した書物によるエッテイラ(エテイヤ)版の変遷をGrand Etteilla I、II、III、の3タイプに分けた中の、Grand Etteilla I の変種と考えられており、1843年に「Bibliotheque du destin o Encyclopedie des sciences occultes(運命の図書館、オカルト科学百科事典)」の「L' art de tirer les cartes, révélations complètes sur les destinées au moyen des cartes et des tarots, d' après les méthodes les plus certaines.(最も確かな方法によると、カードを引く術、地図とタロットによる運命の完全な啓示。)」の章で初めて登場したカードで、カードの図像をエジプトの伝統に近づけることにより、エッテイラの考えを再現しようと試みたカードとなっている。各カードの特徴は、絵柄の下にカードのタイトルが記され、下端と上端の両方に神聖なフレーズが記されており、後者はカードが逆位置に示されたとき上端のフレーズが読み取り可能となっており、カード番号1番はエジプト人で、右手に杖を持ち、絵柄の下に「L'homme qui consulte(相談する男)」そして「Wisdoms(知恵)、sagesse(知恵)」など占いのフレーズがあり、逆位置にある場合、カードには「Génie(天才)」というフレーズが表示されている。カート番号8番は、杖を持った古代エジプト人の女性が示され、足元には頭蓋骨、骨、ろうそく、ヘビなど、地上での占いや魔術に使用される道具を持っている。 また絵柄の下には「La femme qui consulte(相談する女性)」のタイトルと、 2つの重要なフレーズは、正位置では「Vertu(美徳)」、逆位置では「Douceur(軟性)」となっている。小アルカナ数札。2999部限定出版で見本画像はNo.2119
オリジナルの一部は、パリ国立図書館に保存されている。
78枚 サイズ[103×65]
英語、イタリア語、スペイン語、フランス語、ポルトガル語、ロシア語、中国語、各4ページ程、合計32ページの解説付き。
[イタリア・LO SCARABEO製]