世界的なタロット研究者でコレクターのK・フランク・イェンセン(K. Frank. Jensen)が2006年にタロット研究会より刊行したウェイト=スミス・タロット歴史研究書の決定版。翻訳は、国内屈指の魔術研究家で翻訳家の江口 之隆氏が担当している。「ライダー版」「ウェイト版」としても知られる ウェイト=スミス・タロットの作者たちの生涯、当時の出版・印刷事情を踏まえ、誕生100年後も全世界ベストセラーを走り続ける驚異的タロットの成立過程やその後の変遷を、膨大な関連資料を基に解説している。とくにこの日本語版は、稀代のタロット収集家「夢然堂」石松謙二氏の協力で貴重な最初期版カード「パメラA・B・C・D」(「恋人」及び「太陽」札)が世界で初収録され、また、江口 之隆氏が収集蔵書している、ウェイト=スミス・タロットを制作・発売したウィリアム・ライダー社の貴重なオカルト雑誌「オカルト・レヴュー」誌より、高精度な図案が提供され、原書には掲載されていない1909年12月号にウェイトが寄稿した重要な「タロットー運命の輪」も、この日本語版のみに掲載されており、研究者には大変価値の高い書籍となっている。
■本書の主な内容
第1部 アーチストと著者
第2部 ウェイトの黄金の夜明け
第3部 ウェイト=スミス・タロット
第4部 ウェイト=スミス・リメイクス―物語は続く
など
■ 仕様
著者:K・フランク・イェンセン
翻訳・解説:江口 之隆
ページ数:245ページ
サイズ:212×148×26ミリ
[ 日本 ・ ヒカルランド ]