カードの品質に定評のある、イタリア、スカラベオ社からリリースされたライダーウェイトタロットの初版タイプのカードの丸形版。
初版は、1909年12月にロンドンの出版社ライダーがワディングトン・プレイング・カードと共同制作し、1939年まで増版されたが、第2次世界大戦時に焼失してしまった。このカードは、その当時の初版を基に制作されており1971年に、U.S.GAMESよりリリースされた「ライダーブックス」の名を冠した青紫色チューダーローズ柄のパッケージの「The Original RIDER WAITE TAROT PACK」のカードと同じ絵柄で、現在普及しているライダー版に比べ、濃いめの色調で手書きの風合いが良く出て、3番の「女帝」は、より女性的で柔らかな表情であったりと、多くの人物の表情が微妙に違い、裏摸様は色彩豊かなチューダーローズをとなっている。丸形への変換は、ピエトロ・アリゴとキアラ・デマジストリスによって細心の注意が払われて行われ、解説は女優で有名なタロッティストのSasha Graham(サッシャ・グラハム)が担当し、通常の四角タイプが男性的な4番の「皇帝」のイメージ(活動的、直接的、男性的)に対して、丸形は最初と最後に通ずる0番の「愚者」をイメージ(受容的、直観的、女性的)して正位置や逆位置を明確に取らない数字の傾きによる緩やかな判断を可能にしている。やや大型の丸形でイベントなどにも良い。
オール絵札。
しっかりした丸形BOX入り。
サイズ〔直径:110mm〕
英語79ページ、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語各20ページ程、合計143ページ解説付き。
[イタリア・LO SCARABEO社製]