オラクルカード、占いカードの種類について
オラクルカードとは、オラクル=「神託」「預言」「神の言葉」を意味するカードです。
20世紀末まで、オラクルカード=占いカードでした。また、タロットカードも広義にはオラクルカードの仲間と言えます。(実際に、タロットカードの特徴を持たないオラクルカードでもタロットの名前が使用されたりしています。)
『神の言葉』は先人の人々にとっては、「天の言葉」であったのに対し、21世紀の現在では、「高次元の自己の言葉」ととらえ、ドリーン・バーチューなどを代表とするスピリチュアルやセラピー系オラクルカードの大ヒットにより、新しい『神からの言葉』の側面がクロースアップされてきました。
故に現在のオラクルカードは大きく分けて、
1.フランスを中心に発展した「天の言葉として物事を占う」古典的占いカード。
2.ドリーン・バーチューなどを代表とする『神からの言葉』やハイヤーセルフ(高次元の自己)からの言葉を受けるためのスピリチュアルやセラピー系オラクルカード
の2種類に分けられます。
占いカードで有名なのは、タロットカードですが、最初に占いとして使用されたカードはトランプ(プレイングカード)と考えられています。ジプシー占いはタロットカードも使用しますが、昔はトランプ占いの方が盛んだった様です。
占いでトランプ(プレイングカード)を使用した最古の記録は16世紀中ごろの1540年イタリアにおいて36枚のカードパックを利用した占い本が出版された記録がありますが、その使用法は現代とはかなり違っていました。
その後17世紀末から18世紀初頭にはイギリスにおいて占い専用のカードが考案されており、18世紀中盤から末頃のフランスにおいて、タロットカードで有名なエッテイラ(エテイヤ)により、現代に続く使用法のカード占いの本が1770年に出版されました。
トランプといえば52枚組みがすぐ思い浮かぶと思いますが、ヨーロッパでは52枚以外に、ゲームの種類に応じて32枚、36枚、40枚、などのセット(これらを総称してコンチネンタル・パックと言います。)が、かなりの量流通して使用されています。その中でも特に「ピケ」と言うゲームに使われる32枚のセットはヨーロッパでは伝統的に多く使用されており、欧米のジプシーたちが占う時、タロット以外のカードで占う時は伝統的にこの32枚セットを使用します。
また、36枚組みの古典的占いカードで有名なのは、ルノルマンカードです。
これは、19世紀前半ナポレオンの時代に活躍したマドモアゼル・ルノルマンに由来し、バリエーションも複数存在します。一般的に流通しているものは36枚組みのプチルノルマンですがグランルノルマンの名の付く52枚組み、も存在します(歴史的にはこちらのほうが先に制作されました)。
この18世紀末から19世紀前半のフランスでは、女流占い師のカード占いが大変盛んで、いろいろなカードが存在しました。これらの系列のカードはフランスのカードメーカー グリモウやヘロン(共に現France Cartes社)などより多くリリースされています。
現在でも、新作のオラクルカードは大手ではイタリアのカードメーカー、ロ スカラベオが32枚の占いカードの多くのバリエーションをリリースしています。
特に20世紀末から21世紀になりスピリチュアルが盛んになると、ドリーン・バーチューを代表とするエンジェルカードが大ヒットし44枚を中心に40枚から50枚組み程のネガティブな意味を連想するカード(死など)を採用せず、「神からの言葉(高次元の自己からの言葉)」の側面を強化した心を豊かにするオラクルカードがヒーラーやスピリチュアル系の方々などにより盛んに作られています。(皆さんがオラクルカードで思い浮かべるのはこちらのカードかもしれません。)
また占い師の方々独自のカードも新作が多くリリースされています。
現在、国内には200種以上のオラクルカード、占いカードが流通しており、カードの種類は
1.32枚、36枚、52枚の伝統的オラクル占いカード。
2.ルノルマン由来のカード。
3.「神からの言葉(高次元の自己からの言葉)」を得るためのスピリチュアル、セラピー系のオラクルカード。
4.土占い、手相など他の占いをカード化したもの。
5.ヒーラーや占い師独自のカード。
などが、あります。
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2012-08-10 19:23:00