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エッテイラ(エテイヤ)タロットの概要

 

エテイヤ(又はエッティラ:本名ジャン・バプティスタ・アリエット)は、1783年から1785年の間に「タロットと呼ばれるカードのパックで楽しむ方法」4部作を出版し、現在まで続くタロット占いやカード占いの基礎を築いた人物です。
フリーメーソン会員のクール・ド・ジェブランとド・メレが提唱した「タロット起源エジプト説」に影響を受けたエテイヤは、従来のタロットを古代エジプト式に修正し1789年に史上初の占い専用タロット「エテイヤ・タロット」を製作しました。
この秘教的絵柄のタロットは、フランスでは占い用タロットとして大変広まり、複数のバージョンが作られ、十九世紀後半までマルセイユ版を隅に追いやり、フランスの占い師が使用するタロットの主流となりました。

エテイヤ・タロット」のカードの順番は、エテイヤの主張した古代エジプトの賢者ヘルメス・トリスメギストスの教えなどに基づき制作され、従来のマルセイユ版に比べて非常に異なっており、タイトルも全く独自のものが使われています。
特に「愚者」はこちらで確認出来ているバージョンでは全て、78番が割り当てられています。
下記にその対応をまとめてみました。
 
番号 マルセイユ版番号とタイトル エテイヤタイトル
1  5 教皇 男性の質問者
2 19 太陽 啓蒙
3 18 月 意見・水
4 17 星 損失・空気
5 21 世界 旅・地
6  3 女帝 昼・夜
7  4 皇帝 支持
8  2 女教皇 女性の質問者
9  8 正義 正義
10 14 節制 節制
11 11 剛毅(力) 剛毅
12 12 吊るされた人 賢明
13  6 恋人 結婚
14 15 悪魔 偉大な力
15  1 奇術師(魔術師) 病気
16 20 審判 審判
17 13 死 死すべき運命
18  9 隠者 裏切り者
19 16 神の家(塔) 悲惨・拘留
20 10 運命の輪 運命
21  7 戦車 不和
78(0) 無番号 愚者 愚行

エテイヤによれば、「2」から「7」番までのカードの順番は「世界の創造」のプロセスで「8」番は創造の後の休息で、「旧約聖書」の世界創造が取り入れられ、さらに「9」から「12」番までは、ヨーロッパの伝統的な四つの枢要徳、「正義」「節制」「剛毅」「賢明」を表しています。
また、1番から12番までは占星術の十二サインが白羊宮から順に双魚宮まであてはめられており、さらに2番から5番までのカードには「火」「地」「空気(風)」「水」の四つのエレメントが対応されています。
ここで、特に不可解に思われるのが、12番の「吊るされた人」です。
絵柄も全く違い理解し難いと思います。
これは、当時、クール・ド・ジェブランが、提唱したタロットエジプト起源説の中で、「12番の吊るされた人の絵柄は当時の無知なカード職人が間違えて描いたもので、本来はヨーロッパの伝統的な四つの枢要徳の一つ「賢明」を表すものである。本当の姿は、さかさまの人物ではなく、片足立ち(つまりカードをさかさまにした姿)の姿が正しいすがたである。」と主張した事に由来するものです。エテイヤはこの説をさらに推し進めて、このような絵柄に変化させたようです。
8番の女性のコンサルタントカードとして使用される「女教皇」も「エテイヤ・タロット」では「エヴァ」が描かれており、これもエテイヤがタロットにヘルメス哲学、錬金術と「旧約聖書」の世界創造を照応させ、取り入れたための様です。
 
なお、ご参考にグリモウ版の「エテイヤ・タロット」のタイトルや意味、また星座や曜日の対応を簡単に下記にご紹介しますのでご参考下さい。
 
 
1.カオス  火星           [コンサルタントカード(主に男性)] 
 観念。理想を追う。美徳。質問者を助けてくれる他の人の親切な行為。
(逆位置)知恵。英知。知性。才能の開花。
 
2.光   金牛宮  月曜日 
教化。啓蒙。良い見通し。新しい可能性。光。昼。伝染病。恋人との仲直り。
(逆位置)情熱。やりすぎて人を怒らせる。余計なお世話。
 
3.月    双児宮  水曜日 
交渉。話し合い。議論が長く続く。援助。手伝い。召使い。夜。薬品。
(逆位置)不安定。移り気。悩みの解決には目先の欲を捨てることが必要。
 
4.星   巨蟹宮   火曜日 
損失。秘密の暴露。剥奪。横取り。
(逆位置)健康に注意。効果のある薬品。中傷。悪口のはね返り。問題になる質問者の態度、振る舞い。
 
5.世界   獅子宮    土曜日  
仕事の成功。愛情面での成果。幸福。幸運。有益な旅。仲直り。仕事へのよい刺激。
(逆位置)悲惨。貧困。困難。危険。わずかな物しか得られない。
 
6.空    処女宮    木曜日 
神秘的なものへの強い傾斜。愛の発見。幸せが続く。
(逆位置)再会。正直。誠実。
 
7.大蛇   天秤宮    金曜日 
援助。支持。既婚の男性には家庭の平和を与える。未婚女性には結婚の促進。貧しかったり不幸な境遇の人達には保護を与える。
(逆位置)建設的や本心でない援助や協力、保護、平和、結婚。
 
8.エバ   天蠍宮    日曜日  [女性の質問者をさすコンサルタント・カード。]
頑固。粘り強さ。貞操。純潔。休息。安静。慰め。
(逆位置)前進。進展。協議。罠。
 
9.正義   人馬宮 
正義。調停。平和。安心。和解。バランスをとる。
(逆位置)紛争。不一致。同意できない。法律家に相談してみること。
 
10.節制   土星
温和。調和。節制。良い健康。自制。献身。実行。喜び。
(逆位置)宗教家、占い師の助力。宗教、オカルト。質問や疑問ある人も信じること。
 
11.力    宝瓶宮
堅固さ。強さ。権力。威力。能力。強いエネルギー。良い印象。
(逆位置)自信過剰。独立。親となる。所有。・・・ただし、いずれも立場は不安定。
 
12.思慮分別   双魚宮
思慮深さ。用心深く動く。人を信用することの失敗。金銭面の警戒の必要性。
(逆位置)被害をこうむる。トラブル。信用を失う。
 
13.司祭長
愛。婚約。結婚。家庭内の喜び。
(逆位置)結婚の延期。あてはずれ。延期。信用できない。

14.悪魔
偽り。嘘。悪事。悪い誘惑。暴力行為。犯罪。幻を追う。
(逆位置)行く手に待ち受けるトラブル。発病。暴行を受ける。誘惑。それらはあなた自身でなくとも身近な人の身の上に起こることかも知れない。
 
15.魔術師
悲しみ。不幸。困難。神経質。神経性疾患。落ち着きのない行動。忍耐力の不足。
(逆位置)記憶力のなさ。ふさぎ込む。暗い考え。不快。恨み。
 
16.審判
正しい判断。実行から得る利益。相手への理解。献身。交渉。
(逆位置)友人の意見を取り入れる。友人の判断への同意。不和。争い。迷い。役に立たない。破滅。
 
17.死神
病気(例え難病や重症でもあきらめることはない。ただし欲張って何かをしないように)。危険。大きな障害。滅亡。ことの終わり。離婚。退学。
(逆位置)糖尿病。昏睡状態。荒廃。崩壌。没落。倒産。逆境。わざわいの種を残す。
 
18.隠者
罠。裏切り。不実。卑劣。不貞。不誠実。密告。
(逆位置)甘言に注意。偽り。孤独。荒廃。隠遁。
 
19.塔
欠乏。貧乏。収入の低下。赤字。金銭が入用になる。人の援助を期待する。
(逆位置)不正な方法で金を得る。捕らえられる。不正の発覚。入獄。悲劇。
 
20.運命の輪
幸運。利益。財産。良い知らせ。思わぬ好機の到来。
(逆位置)収入の増加。利殖の成功。金銭や財産をかくす。昇給。脱税。
 
21.戦車
紛争。裁判。横暴。憎しみ。独裁者。良くない上役。乱暴な男。
(逆位置)法律的論争。喧嘩。目上や年長者から引き起こされるトラブル。
 
78.(0)愚者
愚かな行為。馬鹿げた考え。良い職を捨てる。恵まれた家庭から出て行く。無謀な計画。さまよう。
(逆位置)あなたのとっている行動は愚かだ。うろたえる。
 

■エッテイラ(エテイヤ)タロットの種類について。

エテイヤ・タロットには複数のバリエーションがあり、1972年のDetlef Hoffmann(デトレフ・ホフマン)とErika Kroppenstedt(エリカ・クロッペンシュテット)の執筆本では、「エジプトの」タロットとしても知られるエテイラのタロットの進化における3つの異なる段階を区別し、これらをグランドエテイヤI、II、IIIと名付けました。

最初のタロットデッキである「Grand'Etteilla I 」は、Etteilla、ou manière de se récréer avec un jeu de cartes(Lescïapart、Paris、1770)【Etteilla、またはカードのデッキでのレクリエーションの方法(Lescïapart、パリ、1770)】に基づいたカードで、エテイヤは1789年頃に「Livre de Thot, ou le grand jeu des 78 tarots egyptiens(トートの書、または78のエジプトのタロットの素晴らしいゲーム)」というタイトルのデッキを設計し、その後、おそらくエテイヤの生徒であるM. D'Odoucet(メルヒオール・モンミグノン・ドーチェット)が、エテイヤの指示に従って作成した完全版を19世紀の前半(1804年?)再度印刷したカードで見ることができます。このカードの図像はマルセイユ版とはまったく異なり、とりわけ、「Questionnant(質問)」をカード番号1として、また、「女帝」「皇帝」の代わりに「Creation du Monde(世界の創造)」(カード6および7)を追加しています。各カードには、通常の位置と逆の位置の両方に神聖なフレーズがあります。
 
その後、1826年には、フリーメーソン風味のデッキがリリースされ、1838年には、「Grand Livre de Thot(トートの素晴らしい本)」というタイトルの、「Grand'Etteilla II」にあたるデッキがSimon Blocquel(1780-1863)によって出版されました。
このデッキは、1番が「光」から「カオス」となり、10番の「節制」は象を導く女性が描かれ、12番「Prudence」は右手に鏡を持ち、左手に本を持って、美徳のより伝統的な描写となり、15番では、司祭は人形が置かれたテーブルの前の魔術師に置き換えられ、 21番「戦車」は、天蓋を備えた四輪馬車に、ひげを生やした男が描かれています。また、奇妙なことに、21番は「アフリカの専制君主」と題されており、78番は「愚者または錬金術師」になりました。また、上部と下部の言葉は、各カードの神聖な意味を示し続けましたが、加えて、表された主題のタイトルは両横に垂直に示されました。


そして「Grande Etteilla II」と分類されたこのモデルから、「Grande Etteilla III」と呼ばれるデッキが登場しました。
これは、1865年頃(1867年?1870年?)に登場した「Grand jeu de l'oracle des Dames(ご婦人の偉大な神託)」として知られ、G.Régameyによってデザインされ、M.-F. Delarueによって公開されました。Blocquelの義理の息子のデザインは、ネオゴシック様式で、以前のモデルとの明らかな違いは中世スタイルの人物に関するものです。たとえば、12番の「Prudence」は、蛇が巻かれた鏡を左手に持ち、右手に本を持つ女性になり、一方、10番の「節制」は馬の柄を持つ女性になりました。また、4番「星」は図像が全く変わり天空の図案を示し、5番「世界」は、中心の女神が棍棒をもつ男に変更され、また四隅のシンボルは天使が消え、ライオン、馬、象、雄牛、に変更されています。


また、1843年には、「Grand'Etteilla I 」の変種が登場し、ヨハネス・トリスメギステの仮名の下でのロランベール(Lorambert)とジュリアス・ライスネ (Julius laisne) が著した「Bibliotheque du destin o Encyclopedie des sciences occultes(運命の図書館、オカルト科学百科事典)」の「L' art de tirer les cartes, révélations complètes sur les destinées au moyen des cartes et des tarots, d' après les méthodes les plus certaines.(最も確かな方法による、カードを引く術、地図とタロットによる運命の完全な啓示。)」の章で、カードの図像をエジプトの伝統に近づけることにより、エッテイラの考えを再現しようと試みたカードが登場しました。
このカードは、1875年には、「Grand jeu de tarots égyptien(素晴らしいエジプトのタロット)」として出版されており、78枚の各カードの特徴は、絵柄の下にカードのタイトルが記され、下端と上端の両方に神聖なフレーズが記されており、後者はカードが逆位置に示されたとき上端のフレーズが読み取り可能となっています。たとえば、カード番号1番はエジプト人で、右手に杖を持ち、絵柄の下に「L'homme qui consulte(相談する男)」そして「Wisdoms(知恵)、sagesse(知恵)」など占いのフレーズがあり、逆位置にある場合、カードには「Génie(天才)」というフレーズが表示されます。カート番号8番は、杖を持った古代エジプト人の女性が示され、足元には頭蓋骨、骨、ろうそく、ヘビなど、地上での占いや魔術に使用される道具を持っています。 また絵柄の下には「La femme qui consulte(相談する女性)」のタイトルと、 2つの重要なフレーズは、正位置では「Vertu(美徳)」、逆位置では「Douceur(軟性)」であり、魔法の分野で特定の美徳を持ち、同時に思考と行動を識別します。また、他のカードには、オシリス、アピス、ホルス、アヌビス、イシスという名前も登場していました。

そして、「Grande Etteilla III」からは、1900年頃?にスペインで発行されたと考えられている「Tarots Egipcios」が出現しました。
このカードは、各カードにアラビア数字の番号が付けられており、カード1枚を中心から真っ二つに分け、大アルカナカードには、右半分にヘブライ文字が上下に描かれ、小アルカナの右半分には、上部にスペインのトランプのスートが、下半分にはフレンチスートが描かれ、ヘブライ文字やトランプの絵柄の間には象形文字のような小さな絵が描かれています。そして左半分には「Grande Etteilla III」の絵柄が描かれ、各カードの上端と下端にスペイン語とフランス語でフレーズが表示されていた様です。このタイプのカードは、1970年代に、Wolfganag Kunzeによって:Etteilla Type III-version Catalan-1966と識別されたカードがBIETTI / Bi-Assの発行で流通していた様で、1983年?にはイタリアのカードメーカー「ダルネグロ(Dal Negro)」の印刷で、黒のベルベット地に「Bietti 」と「Bi-Ass」と記載された外箱に入って「Tarocco Egiziano(エジプトのタロット)」として出版され、カードの上端と下端にはイタリア語でフレーズが記載されていました。また、メキシコでは、「ehijos」のロゴの入った黄色い箱の「Tarots Egipcios(エジプトのタロット)」(箱上部には「Tarots Negro」と記載されています)として販売され、カードの上端と下端には、スペイン語とフランス語でフレーズが記載され、こちらは「ムーア博士(Dr. Moorne)」による「カードを使用する最高の技術(El Supremo Arte de Echar las Cartas)」を参考に使用できるとされていました。


 
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