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トランプの絵札、絵柄の人物

トランプについて

 

トランプの歴史
トランプは遊びのためのカードなので、札が一つでもだめになるとそのパックはすぐに捨てられ、新しいカードに買い換えられたため、現物も残りにくく、また賭け事にも使われ禁止令も度々でていて証拠になるものを残せないため、その記録は非常に少なく、資料もとぼしく研究者も苦労しているようです。
とりあえず、現
在の時点で有力と思われるトランプの歴史を考察してみます。

トランプの祖先と考えられるものは、7~8世紀頃、中国の唐の時代(617年~906年)にプレイングカード(トランプ)に近い数札が存在したといわれています。これらが中国からイスラム圏に渡っていったと推測されています。
13世紀には、この中国からイスラム圏に伝来したカードが変化して、「マムルーク・カード」の起源のカードが出現したと思われます。
この「マムルーク・カード」がヨーロッパに渡り、14世紀の1320年頃プレイングカード(トランプ)のスート(マーク)の原型(聖杯、棒、貨幣、刀剣)が発明された様です。そして、1377年にはプレイングカード(トランプ)の直接の記述の信頼のおける記録であるヨハネスの文章や、フィレンツェ、シエナ、パリでもトランプの存在を表す記述が見つかっています。
14世紀後半にはヨーロッパ全土にプレイングカードが広まり、15世紀の1430年頃にはイギリスにも伝来しました。この頃のスート(マーク)は、イタリア、スペイン、ポルトガルでは、聖杯、棍棒(イタリアでは棒)、貨幣、刀剣でしたが、ドイツでは、14世紀終盤から15世紀頃に、心臓、木の葉、鈴、どんぐりのマークが発明され、さらにドイツでは15世紀中頃から16世紀には多数の変型スートが作られました。
そして、15世
紀の後半フランスにおいて、現在使われているハート、クラブ、ダイヤ、スペードのマークが発明されました。(但し、呼び名は心臓、三つ葉、敷石、槍でした。)このマークはシンプルなシルエットで、従来の複雑なマークより容易に早く、かつ安価に製造でき、また、形が抽象的でゲーム中に識別しやすいものでした。同国において世界で最初にトランプを木版刷りのステンシル彩色にして大量生産し始め、ルーアンなどで盛んに製造され輸出されるようになると、やがてイギリスに渡り、さらにアメリカへと広まり、現在の標準となったようです。
また、16世紀初期にフランスにおいてコートカードに固有の人物があてはめられていき、同世紀にイギリスでは、ハート、クラブ、ダイヤ、スペードの呼び名が定着しました。
16世紀末には、遂にポルトガルより日本にトランプが伝来し「天正カルタ」となり、その後「めくりカルタ」や「うんすんかるた」そして花札に変化していきました。
17世紀に入り1602年頃には双頭カードが出現し1628年頃には関税によるスペードのエースの装飾化が始まり、18世紀には1789年のフランス革命の影響でトランプのコートカードの人物に革命家などが当てはめられたりしました。
19世紀には双頭のカードが広まり、特にこの世紀の中半から後半にかけては、ジョーカーが加わったり、また、1870年代に入るとカードの4隅が丸くなったり、隅に表示(インデックス)が付けられるなど、製造技術の向上と共に変化して現在の形になって行きました。
そして、19世紀末、1885年(明治18年)以降、日本に現在のトランプがイギリス、アメリカ、ベルギーなどから輸入される様になりました。

 

 

 

トランプの絵札、絵柄のモデル
現在の絵札のデザインは、15世紀終わりから16世紀の初めにかけてフランスにおいて、その原型が出来てきており、16世紀初め頃からフランスではそれぞれの絵札に固有人物を当てはめる習慣が作り出され、歴史上、伝説上の有名人物の名前をカードに書き入れはじめました。ただ、初期には名前とマークの関係はほとんどなく、いろいろな名前が付けられましたが、16世紀の終わり頃、アンリ四世の時代には一応その名前が統一されました。この習慣はフランス革命(1789年)まで続きますが革命後は一時的に王や女王の絵柄が嫌われ革命家カードなども登場します。しかし、王政復興後には現在のカードに描かれている絵柄に近いものが定着することとなります。

 

 

【キング】
[キング]・・・王
(英:King)(独:Konig)(仏:Roy又はRoi)(伊:Re)(スペイン:Rey)(ポルトガル:Rey)

*スペードのキング  「ダビデ王」(?~970BC)
旧約聖書「サムエル記」に登場する古代イスラエルの王「ダビデ王」です。このダビデと妻「バテシバ」の間に生まれたのが伝説の王「ソロモン王」です。ダビデ王はハーブ(竪琴)を奏で、幼少のころサウル王を慰めたと言われています。讃美歌も書いた人物と言われ、古いカードにはハーブが描かれていることがあります。また、投石器を使いペリシテの巨人ゴリアテをたおしたと言われゴリアテの剣を常に持っているといわれます。



*ハートのキング   「シャルルマーニュ」(742年~814年)
(「チャールズ大帝[1世]」「カール大帝」とも言います。)
8世紀末~9世紀、中世のヨーロッパの英雄でカロリング朝フランク王国のシャルルマーニュです。(なおシャルルマーニュはフランス語圏、チャールズ大帝{1世}は英語圏、カール大帝はドイツ語圏での呼び名です。また、ラテン語ではカルロス大帝です。)
「ヨーロッパの父」と呼ばれたシャルルマーニュは西暦800年12月25日にローマ法王、教皇レオ3世により皇帝の載冠をうけ、この時を西ローマ帝国の復活と見て西ローマ帝国皇帝となったと考えられています。
なお、口ひげをたくわえていないキングは、ハートのキングだけです。これは最初に作られた木版の一つに、これを彫った職人がノミを滑らせてしまい、誤ってひげをそり落としてしまったため、それ以来、口ひげがない?のだそうです。元々中世期の武器"戦斧"を振り回している姿だったそうですが、何年かたつうちに"戦斧"の頭が落ちて、その柄が剣の柄に変えられた?そうです。英国では18世紀後半、このカードには「キューピットの矢、無用」の仇名があり、トランプの中では一番強い札とされていました。



*クラブのキング   「アレキサンダー大王」(356BC~323BC)
マケドニア・ギリシャ連合軍を率いて、一大帝国を築き世界を征服した最初の王。衣服のどこかに十字架つきの宝珠を飾っているものもあります。一時はアーサー王やカルタゴのハンニバルが描かれたこともあるようです。なお、アレキサンダーが統治した土地をアレキサンドリアと呼び、これは複数あったようですが、一般的にアレキサンドリアといえばエジプトに作られた都市を指します。



*ダイヤのキング   「ジュリアス・シーザー」(100BC~44BC)
古代ローマ帝国皇帝ジュリアス・シーザー(英語読みでユリウス・カエサル)です。キングの中で唯一この王がダイヤを見るように横向きなのは、
1. ローマ帝国のコインに表された唯一の肖像が横向きであったため。
2. 金に執着心が強かったため。
3. 横にいるクレオパトラを見つめていたため。
など諸説あります。ただ、古いダイヤのキングは反対の方向に向いているものもあるのですが…。
一説によれば、古いルーアンの札は左向き。右向きの札は、17世紀のパリで始まったそうです。また、1490年頃のカードには、ローマの元老院に報告した、「我来れり、見たり、勝てり」の有名な言葉も記されているそうです。


以上、これら4人のキングは、西欧文化の基礎となった4つの文明「ヘブライ(イスラエル・ユダヤの別称)」「神聖ローマ帝国」「ギリシャ」「古代ローマ帝国」を表しているそうです。

 

 

【クイーン】
[クイーン]・・・女王
(英:Queen)(独:Dame {Ober:〈上官〉が使われる時もあり})(仏:Dame又はReine)

*スペードのクイーン  「パラス・アテナ」(Pallas Athena)
ギリシャ神話の知恵と学問の神であると同時に戦いの神である「アテナ」(ローマ神話ではミネルヴァ[Minerva])です。このクイーンだけが唯一武器を手にしています。ダビデと同じ剣からの連想で、この札の女王となったと言われています。一時は「ジャンヌ・ダルク」といわれたこともあり、英国では「悲嘆」の名がついているそうです。



*ハートのクイーン   「ジュディス」(Judith)
ジュディスに関しては三つの説があります。
1. 旧約聖書外典の1つである「ユディト記」に登場するユダヤの女傑ユディト(仏語読み、英語ではジュディス)。
2. シャルルマーニュ(カール大帝)の王子ルイ1世〈ルードヴィヒ〉の妻、ババリア(バイエルン)のジュディス。ブロードウェイの芝居「ピピン」に紹介された?
(上記、1.と2.の説について旧共立女子大学教授の吉田正俊氏は、昭和47年の「英語研究」の中で、「ハートのクイーンは2.のシャルル大帝の養女ジュディスであるが、彼女は淫蕩の傾向があって、フランス人は好まず1.の女傑ジュディスということになっている。彼女はアッシリアの猛将の首をとって民を救ったので、その勇気をハートで象徴した」と述べています。)
3. シャルル6世の妻、バイエルン(ババリア)公女「イザボー・ド・バビエール、1371~1435年」(これもババリアのジュディス?彼女も悪女説あり)
など、諸説あります。英国での仇名は「美しき盗賊」だそうです。



*クラブのクイーン   「アージン」(Argine、アルジーヌ)
ラテン語の女王(クイーン)の意味を持つレジーナ(Regina)のアナグラムを用いて表したアージン(Argine)と言われています。初期には「素敵なルクリース」、「フローリプ」と呼ばれたこともあるそうです。
フランスの大貴族アンジュー公ルイ2世とアラゴンの美しい王女ヨランド・ダラゴンの間に生まれたアンジュー公女マリー(マリーダンジューまたはアラゴンのマリー?)を指すと考えられています。
マリーはジャンヌ・ダルクの活躍により国王になったシャルル7世(イザボー・ド・バビエールの息子、1403~1461年)の妻となるのですが、シャルル7世には他にアニエス・ソレルという公式な妾がおり宮廷で強い影響力を持っていました(ソレルはダイヤモンドを身につけた初めての女性で、後に水銀により毒殺されたとか・・・)。また、シャルル7世の母でハートのクイーン説のあるイザボーや11歳以後のシャルル7世を実質的に育て、強い影響を与えたマリーの母ヨランドなど影の実力者に囲まれて、マリー自身は非常に影の薄い存在でありました。そのため、このような字謎が使われたのかもしれません。
また、フランスの伝説の美女アルギヌ(アージン?)と言う解説もインターネットに出ています。



*ダイヤのクイーン   「ラケル」(Rachel、英語読みレイチェル)
旧約聖書の創世記に登場する、「ヤコブ」の妻のひとり「ラケル」です。ラケルは「ラバン」の美しい娘で、姉の「レア」とヤコブを取り合います。ラケルとヤコブとの間に生まれたのが「ヨセフ」です。
他の説に、シャルル7世の妾でクラブのクイーンの所で触れたアニエス・ソレルと言う説もあるそうです。
英国での仇名は「恋人の宝」だそうです。


ところで、四人のクイーンは、一人一人がそれぞれ薔薇の花を手にしているそうで、この薔薇は、イギリスのバラ戦争で互いに戦った、赤薔薇が象徴するランカスター王家と、白薔薇が象徴するヨーク王家との縁結びという説もあります。(黄色い花を持っている場合もあるのですが…)

 

【ジャック】
[ジャック]・・・従者
(英:Jack又はKnave)(独:Bube又はUntermann)(仏:Valet)(伊:Fante)(スペイン:Sota)(ポルトガル:Soto)

*スペードのジャック   「オジェ・ル・ダノワ」(Ogier le danois)、「
ホルガー・ダンクス」(Holger danske)
シャルルマーニュ(カール大帝)の12人の勇士(バラディン、聖堂騎士)の一人、デンマーク人のオジェです。オジェはデンマークでは伝説の英雄ホルガー・ダンクス(Holger danske)として親しまれています。2本の剣が特徴だそうです。18世紀の中頃、リヨンのカード製造者がPique(槍)とPipeを間違えて彼にパイプをくわえさせたことがあったそうです。


*ハートのジャック    「ラハイヤ」(La Hire)
シャルル7世の宮廷の従者で傭兵隊長のラハイヤ(ライール)です。実在の人物(1387~1442年)で、「孔雀とぶどう」の立派な家紋も墓とともに残っています。本名はエティエンヌ・ステファン・ド・ヴィニョールで、ジャンヌ・ダルクの戦友で信奉者でありました。



*クラブのジャック    「ランスロット」(Lancelot)
アーサー王伝説の12人の円卓の騎士の騎士長、ランスロットです。アーサー王の妃ギニヴィアと浮き名を流したアーチェリーの守護聖人で、「湖の騎士」とも呼ばれており、フランスでは非常に人気がありました。このカードには製造者名を記すことが多かったため、彼の名前は長いこと省かれていたそうです。
また、他の説にユダヤの英雄ユダ・マカベアという説もあります。



*ダイヤのジャック    「ローラン」又は「ヘクトール」
これも2つ説があり、
1. シャルルマーニュ(カール大帝)の12人の勇士のひとり、名剣デュランダルを持つ騎士ローラン
2. ギリシャ神話の戦士、トロイヤ(トロイ)王国の第一王子、勇者ヘクトール(ヘクトル、英語でヘクター、彼は後にアキレスに倒されます。)
初期のカードはローラン、後のカードではヘクトールとなっているそうです。
また、ダイヤのジャックは18世紀以後のイギリス、フランスでは「無価値な男」の代名詞に使われたそうです。


ちなみに、ハートとスペードのジャックは「片目のジャック」(横を向いて片目しか見えない)となっており、ハートのジャックはマークを見つめ、スペードのジャックは反対を見つめていることから、「若者は死に無頓着だが、愛に執着する。」と、たとえられるそうです。また「トランプ」(保育社)の著者、佐藤重和氏は、キングやジャックに片目のカードがあるのに、クイーンには一枚もないのは、女性たちは男性と違って、愛にもお金にもそして死に対しても、それほど興味を惹かれないのかも・・・とも述べています。

 

 
ところで、上記の人物とスートの対応は、古くからカード作りが盛んだったフランスのルーアンで作られたものと、17世紀~18世紀頃パリ近郊を中心にヨーロッパで広まり主流となったもの(パリパターン)では、若干の違いがあるそうです。

ルーアン版                パリ版
キング                   キング
  スペード:ダビデ王             スペード:ダビデ王
  ハート :アレキサンダー大王       ハート :シャルルマーニュ
  クラブ :シャルルマーニュ         クラブ :アレキサンダー大王
  ダイヤ :ジュリアス・シーザ        ダイヤ :ジュリアス・シーザ
クイーン                  クイーン
  スペード:アテナ              スペード:アテナ
  ハート :ラケル              ハート :ジュディス
  クラブ :ジュディス            クラブ :アージン
  ダイヤ :アージン             ダイヤ :ラケル
ジャック                  ジャック
  スペード:ヘクトール            スペード:オジェ
  ハート :ラハイヤ             ハート :ラハイヤ
  クラブ :ランスロット           クラブ :ランスロット
  ダイヤ :オジェ              ダイヤ :ヘクトール


ただし、人物とスートの対応は製造会社や時代によっても多少違っているので、これが正しいというのは、はっきりしていません。

なお現在、英国経由でアメリカや日本で広まっているデザインには、特定のモデルはないとも言われていますが、その衣装については、元滴翠美術館長、山口格太郎氏の考察によると、「現在、われわれがお馴染みのトランプの王様、王妃の服装はイギリスのチュードル(テューダー)王朝(1485年~1603年)のそれを踏襲している」と述べています。

ところで、現在の様に上下2つの顔のある両頭カードの最古のものと考えられているカードは1602年に作られたもので、ブリュッセルのハル美術館に保存されています。ただ、この様な両頭カードは19世紀の終わりまであまり普及しませんでした。
日本においては、江戸時代の洋学者、宇田川よう庵の遺品の中に本人手書きの「おらんだかるた」があり、箱の表には「一具五十二葉、文化四年(1807年)四月十日芳樹庵」と書かれています。このカードはすでに両頭となっており、クラブのキングはアレキサンダー、スペードのキングはダビデとなっています。

また、この他インターネット上には次の様な情報があります。
*カードを赤と黒に色分けしたのは、フランスが始めた。
*カードの裏面は1850年に初めて模様が付けられた。
*イギリスのぺリラ社が1862年に初めてカードの隅にインデックスをつけ、カードの4隅を丸くした。(堤芳郎著「トランプ手品百科」)
*フランスのドラルー社が初めてカードの4隅を丸くした。(桐山雅光著「トランプの遊び方」)
*カードの角が丸くなり、隅に表示(インデックス)が付けられるようになったのは1870年代。(U.S.プレイングカード社「The Playing Card People」)

このようなことを知って、カードの絵柄を眺めていると、また新しい発見があるかもしれません。


*参考文献:松田道弘著「トランプものがたり」、林宏太郎著「トランプとタロット」 他

 

 

トランプやタロット以外の古いカード
【トランプやタロット以外の古いカード】
現在ヨーロッパに残っている古いカードは、大きく分ければトランプ(プレイングカード)かタロットに分類されるのですが、長いカード文化の歴史のなかで、特殊なカードも誕生していました。
特に有名なのは、ドイツのフランシスコ会の修道僧トマス・ムルナー教授創案の「教育カード」です。1507年、クラカウ(現在はポーランドの都市)の大学の論理学授業のため作られたもので、ハート、鈴、どんぐり、太陽、月、星、盾、王冠、魚、いせえび、さそり、ばった、猫、帽子、鳥、蛇の合計16のマークがあり、一組160枚で出来ていました。また、1518年には120枚の「哲学用カード」も作られました。ムルナー教授は、人文主義者エラスムス(1466年~1536年)と同時代に生き、ドイツ、スイス各地の大学で講義していて、クラカウには1491年頃、地動説提唱者コペルニクスも在学していたそうです。
他に有名なものに、
リヨン(1660年)やパリ(1672年)で作られた紋章カード
ドイツ(1719年)やイギリス(1828年頃)の天文学カード、
イギリス(1656年)の国語教育実習カード、
ドイツ(17世紀)やロシア(1830年頃)、イギリス(1675年)の地理カード
ドイツ(1703年)の衣装カード
フランス(1760年)の歴史伝説カード
イギリス(1728年)の楽譜カード
イギリス(19世紀)の風刺画カード
などがあり、これ以外にも、政治、記念、広告、筆跡、調理、宗教、など多岐にわたるカードが作られ、「本」のような役割もはたしていたようです。
これらは、現在でもトランプの絵柄に取り入れられたカードや、復刻版でその面影を見ることが出来ます。
通信販売のトランプ販売の項を参考にして下さい。
また、1459年頃の「マンテーニャ・タロッキ」はタロッキと名前は付いていますが、これも教育目的のカードと考えられています。
マンテーニャ・タロッキ」は絵ばかりで出来ている50枚一組のカードで、10枚の絵の五組からなっており、E、D、C、B、Aの五つのカテゴリーに分けられ、E・1「乞食」からA・50「創造主」まで段階的に配列されています。作曲家の林宏太郎氏によると便宜上次のようなタイトルがつけられています。
E…社会の職階層
D…アポロと九人のミューズ
C…学問と芸術
B…七つの基本徳行と天文
A…天体と天空
{「B」に含まれる基本徳行とは、正義、思慮分別、節制、不屈の精神(力)、信仰、希望、慈愛、の七種を表し(このうち、信仰、希望、愛の三種は「神学的三美徳」ともいいます。)、ヨーロッパ精神史の重要な事柄で、タロットの寓意画の題材の一部にも使用されています。基本道徳、基本徳目ともいい、英語ではカーディナル・ヴァーチュズ(Cardinal Virtues)と言うそうです。}
これは、十五世紀半ばまで受け入れられていた、トレミーの宇宙法則(トレミーとは2世紀にアレクサンドリアで活躍した天文学者「プトレマイオス」のことで、天動説のこと。)を型取って作られており、各カードには、一番下に絵の名前とローマ数字があり、左右の下隅にカテゴリーを示すアルファベット記号とアラビア数字が付けられています。アンドレア・マンテーニャ(1431年~1506年)の作と考えられていましたが、一説によれば1459年、人文主義運動に寛大だった教皇ピウス二世(在位1458年~64年)がミラノの東方約140キロの位置にある、マントゥア(Mantua マントーヴァ)で考案したとも言われています。
マンテーニャ・タロッキは銅版画によるモノクロのカードでしたが、美しく着色と装飾が施された、復刻版が出ています。
通信販売のタロット販売の項をご参考下さい。


*参考文献: 林宏太郎著「トランプとタロット」、岡田夏彦著「運命の書」、Stuart R. Kaplan「THE ENCYCLOPEDIA OF TAROT」 他

 

 

世界のトランプメーカーについて


有名なメーカーは伝統のあるメーカーが多く、そのほとんどが19世紀に設立されています。カードは特にイギリスでは、19世紀になって、トマス・ド・ラ・リューによるド・ラ・リュー社という印刷業から出た、トランプ・メーカーにより発達し、アメリカではルイス・コーヘンによる色彩印刷の進歩など、製造法の技術的向上が進みます。現在では以下のメーカーが活躍しています。

*ピアトニック社(Piatnik, Ferd&Sohne)
オーストリアの有名なメーカーで、1824年頃からウイーンのカード製造者として名高いです。色彩印刷の美しさに定評があります。

*フルニエ社(Fournier, Heraclio S.A.)
スペインの有名なメーカーで、1868年ヴィットリオにて創立。斬新なデザインで世界に知られています。フルニエ・ミュージアムからは、世界各国の古いトランプが紹介されている「PLAYING CARDS」が出版されています。

*ミュラー社(Muller, A.G.)
スイスの有名なメーカーで19世紀初期にナウハウゼンにて創業。タロットカードも数多くリリースしており、アメリカなどに輸出しています。1970年代の日本のタロットブームの時、最初に本格的に輸入されたのが、ミュラー社の1JJ版タロットでした。

*グリモウ社(Grimaud, B.P.)
フランスの有名なメーカーで1848年設立。(1851年にパリにて創業とも言われています。)1870年代以降、19世紀末までにLequart & ThuillerやPellerin、Camoinなどを吸収しましたが、1962年グリモウ社はロレーヌ地方のメーカー"La Ducale"のJean-Marie Simon(J・M・シモン:後のFrance Cartes社)にブランド名と商品目録を売却。1963年にはウォディントン社(Waddington, J. 1893年頃からある老舗のメーカー)とイギリスの老舗メーカー、ド・ラ・リュー社の二社と合併しました。その後、カードはイギリスでは「ウォディントン」、フランスでは「グリモウ」の名で発売されていました。現在は、ヘロン(Heron)社や デュッセ(Dusserre)社と共に France Cartes社 の傘下で活動しています。歴史的な復刻版を数多くリリースしています。

*U.S.プレイング・カード社(U.S.Playing C.C.)
アメリカ最大のカードメーカー。1867年にラッセル・モーガン社としてサーカスや劇場のポスターを印刷する会社からスタート。1881年よりカードの印刷を手がけ、1891年にはユナイテッド・ステーツ・プリンテング社に、1894年頃から、現在のU.S.プレイング社の社名が用いられました。マジシャンが好んで使う日本でも有名な「バイスクル」は1885年からの製品。1894年にニューヨーク・コンソリデイテッド・カード社(1832年にルイス・コーヘンにより設立)を、さらに13年後にはダウティ・カード会社を吸収合併し発展しました。その後1969年には、ダイヤモンド・インターナショナル社の傘下に入り、子会社として運営されています。西部で人気を博した「ビー」は1892年に発売。ブリッジ用カードの「コングレス」は1881年より製造しています。

*U.S.ゲームシステムズ(U.S. Games Systems, Inc)
アメリカのタロットカード大手メーカー。オーナーのStuart R.Kaplan 氏はタロット研究家&コレクターとして有名です。プレイング・カード(トランプ)も数多く出しています。

*ロ・スカラベオ(LO SCARABEO)
イタリアでピエロAlligoとマリオPignatielloによって1987年に設立された新進気鋭のメーカー。新しいタロットカードを比較的安価に積極的にリリースして急成長。日本にも多く輸出しています。プレイング・カード(トランプ)も数多く出しています。


他に、アメリカのモーガンプレス、イスラエルのライオン、ドイツのASS、イタリアのダルネグロ、モディアーノ、アリエンテなども有名です。

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